2017年年末 i 愛台湾屏東 その3 霧台 神山部落 [旅行]

朝9時前にホテルをチェックアウトして、前日にお願いしていたタクシーを待っていると、ほどなく黄色いタクシーがやってきました。体つきはがっしりして浅黒い顔の男性ですが、笑顔がやさしい運転手さんでした。
タクシーに乗り込み、行きたい場所をあらかじめ書いておいた紙を渡し、霧台へ出発です。
霧台郷は、海抜約1,000メートルぐらいのところにあるルカイ族(魯凱族)部落の1つで、ずっとルカイ族の聖地と呼ばれてきた場所です。ルカイのひとたちは、石板屋、石彫刻、刺繍、織物を得意とし、高度な芸術的センスを持っています。文物館で見た資料によると、足が速い人が多く、台湾のマラソン史に残る選手が何人も排出されたそうです。

霧台へは、屏東からバス(規制があってミニバスです)が3便ありますが、霧台から午後1時半ごろにはもとのホテルの場所まで戻り、予約してある午後2時のガラス吊橋を渡るため、時間を自由に使えるタクシーチャーターにしたのです。結果的には、これが正解でした。なぜなら、運転手さんは、霧台に住むルカイ族の方で、いろいろな説明もしてもらえ、運転手さん兼ガイドさんといったところでした。

途中の検問所で入山のため名前やパスポート番号を書いた紙を提出すると聞いていましたが、運転手さんが、旗を振って誘導する警察官に「私は霧台の住人です」と言うと、警察官は首を縦に振って、即通過することができました。
ということは、私が霧台に入山した記録は、台湾には残っていないということ。これはちょっと残念かも。

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車はどんどん山をくねって登っていきます。一番上の写真は三地門あたり。下の2枚の写真に写っている橋げたは、通ってきたところです。

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道路にあるこんなものも雰囲気があります。

1時間ほど山道を走り、神山部落に着きました。ここは霧台の入り口ですが、一番見たかったものがあるのです。

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天主堂霧台耶穌聖心堂です。

まさにミサの最中でした。運転手さんは入って良いと言いますが、またドアは開いていましたが、中に入るのは遠慮していました。
周りを見ていると、ミサが終わり、信者さんたちが出てきました。そこで中に入って、神父様に、写真を撮っていいか聞いたところ、快く承諾してくださり、もっと中に入って見て行きなさいと言ってくれました。
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置かれているのは、ルカイ族の芸術性が満ち溢れた木彫りの椅子です。一つ一つの木彫りは白いリュックを背負っていて、中には聖書が入っています。彼らはこれに腰かけてミサに参加するのです。
可愛くて、厳かで、温かい、息をのむような美しい教会です。
運転手さんもクリスチャンで、タクシーの前面には十字架とマリア様像が置かれていましたが、ルカイ族のほとんどがクリスチャンだそうです。

外にでると、そこに腰かけていたおばあちゃんは、頭に花輪を載せています。水門の教会でミサに参加している女性たちも載せていましたが、ミサに参加するときは、そうするのだとか。
このおばあちゃんは、日本語が話せると運転手さんが言いました。運転手さんが、私が日本人だと伝えると、「どこから来たのですか」と日本語で話しかけてきました。海外の山深い村で、日本語が話せる人に会うなんて感慨深いものがありますね。

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教会を出たところにもこんな装飾があります。

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教会の下にあった畑。この葉でチナブを包んでいます。

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最初の訪問地だけで、霧台に来てよかった!と心から思えました。





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